
画像をクリックすると拡大画像が開きます。
30歳代になって再開した自転車ツーリングの目標に「紀伊半島」がある、と云うより「紀伊半島」しか無いと云った方が正しいかも知れない、自動車に乗らない私にとって自走と輪行しか手段の無い故に「紀伊半島」は比較的に手軽に走れるフィールドに違いない。最近でこそネットで知り合った悪友(失礼)の車に便乗させて貰って信州あたりに遠征したりして、その魅力に心が動く今日この頃ではあるが。 山間部を縫って走る二級国道(死語?)を走破すると、今度は県道と林道と峠と云う目標が出てくる、回を重ねて9回目となるGWやお盆のキャンプツーリングをメインに、日帰りや宿利用、輪行、人をたき付けて便乗と、ほぼ「制圧」なんて言葉も出てくる昨今、昨年秋に新調したツーリング車を駆っての始めてキャンプツーリングに出かける事にした。 しかし走破区間が増えてくるに従って、あちこちに散らばった未走破区間を効率よく縫って走るのは至難の業となってくる、12日未明出発で紀北から山間部を縫って田辺市山間部へ入り、最後は熊野市か尾鷲市方面へ抜ける8泊9日案を考えたが、折しも台風9号の接近で出るに出られない内に2日を潰してしまった。 |
|
|
8月14日(月) いつも1日目は未明2時頃に出発する事が多いのだが、月が出ていない事とこの後に及んで出発準備にてこずった事や、1泊目を同行して貰う事になった旧知のS氏との合流の事もあり未明4時35分に桜井市の自宅を出発するが、速度を上げると前輪が妙に振れだす、電源の怪しいカメラのバッテリの予備を確保しておこうとコンビニを2、3件回りながら橿原市からJR吉野口駅から重坂峠を越え五條市と南下、大川橋を渡り紀の川左岸の県道橋本五條線に入り、明るくなった頃に、前輪のスポークを少し締め上げ、荷物のバランスを後ろ寄りにしてみるが、左程の改善は得られない、速度が18キロを越えると途端に震えだす、片側に平均して力が加わる大きなコーナーをきれいに回っていると25キロ程度まで大丈夫なのだが、直進や小刻みなハンドル操作が加わるといけない、前サイドバッグに3キロずつ、フロントバッグに4キロの荷重が加わり、どうやらリムの強度不足が原因らしい、新調のバッグで干渉の事ばかり気になっていて、実際の荷重でのテストをしていなかったのが災いした。 S氏に携帯で連絡を入れつつ制限速度18キロで走り続け橋本市からかつらぎ町の三谷橋南詰に9時頃に到着、今日の目的地の桃山町山間部の細野渓流キャンプ場へ向かっての山越えはここから未走行の県道志賀三谷線に入る、峠まで標高差500mの険路だが、前後の道を 走り潰しているだけに辛い選択をしてしまった。とにかく休み休みで12時頃に登りきり、標高400mの高原盆地状の天野地区の集落へ下りここでS氏に携帯からメールを入れる、後は真国川沿いの下り基調の道を細野に向かって快走のはずだったのが制限速度18キロ、しかし平均速度18キロで走れる訳でもない、振れが酷くなると後輪まで振れだしキャリアがミシミシと音を立てる、キャリアやタボを破損させてしまっては元も子もないし、スポークをこれ以上締め上げて折れでもしたら大変である、騙し騙し走りながらようやく2時頃に細野へ到着、S氏は1時間程迎えに出たそうだが、こちらが別ル−トを取ることを考えて細野へ戻り、車中での昼寝の最中であった。 |
|
| 県道志賀三谷線、教良寺の集落を見下ろせる辺り。紀の川をはさんだ対岸には金剛山から和泉の山並み。 | |
|
さすがに立ち漕ぎでは振れるが、前のサイドバッグを外すと結構走れる事が分かる。細野渓流キャンプ場が結構混んでいる事もあり、この先既得区間と云う事もありS氏の車に自転車を積み込み美山村へ移動する事とする。椿山ダム湖畔から猪谷川沿いを走り「美山村温泉療養館」の向かいに新しくできた「猪谷パーク」と云うキャンプ場を利用する事とする、まだガイド本にも載っていない事もあって比較的に空いており1人用テントが2つ陣取るには充分である、なによりも温泉が目の前と云うのが嬉しい、タ−プもない事もあって一人分の料金をまけて貰えた。 |
|
| テーブル代わりのベンチを挟んで陣取り、作戦会議の結果、明日はダートの残る橘川林道を回ってここに連泊する事とした、で翌日に今日の領収書を見せて「今日も泊まりたい」と云うとまけて貰った料金となった、これでは落語「つぼ算」ではないか!!
一昨年ポール2本目を折ったヨ−レイカ「ライジングサン」に変わって、今年新調した憧れのモス「フ−プドアウトランド」を始めて拡げることができた。「重い」「高い」「格好だけ」と悪評もあるが、長年の憧れのテントに潜り込むと今日の苦労は吹き飛んだ。 写真手前が私のモス、3本ポールのドーム型に結構広い前室がつく。 この日の走行81キロ、平均速度は13.5キロ。アルコール摂取量500cc(GWの井川雨畑以来、それも下戸のS氏がたまたま冷蔵庫に入っていたと差し入れてくれた缶ビール)
|
|
|
8月15日(火) トラブルは続くもので、交換したばかりのカメラの電池がもう上がってしまっている、どうなら電源回路かなにかの故障らしい、安い店でも2個1000円の電池が一晩入れっぱなししただけで終わってしまうのではたまらない。カメラも電池を入れたり出したり騙し騙し使わざる得ない。 しかし荷物を下ろすと楽なものである、フロントバッグとサドルバッグだけの出で立ちで「橘川林道」へ向かう事にする、ダ−トが絡むアップダウンで2つの峠を越えるコースなのでフル装備で龍神村へ移動する当初の計画にはなかったが、連泊のお蔭で空荷となると話は違う。 椿山ダム湖畔に出て国道424号線を走り「寒川」(そうかわ)へ向かう、ここで新しい糠崩トンネルに入らず、少し遠回りだが小森集落から県道田辺龍神線を入る、朝の渓谷沿いの旧道が心地好い。寒川中学校近くの交差点から上長志集落への村道を入るが、ここで休憩と飲料の補給、客先へ仕事の電話(お盆だと云うのに)を入れようとすると、今度は携帯電話のバッテリがあがりかけ、どうやら新調したばかりでオモチャにしていて、小刻みな充電が災いしたらしい。幸いそばに公衆電話があったが、受話器に蜘蛛の巣が張っている上の4のボタンがちゃんと戻らない始末、携帯電話普及のお蔭で公衆電話が赤字だと云うのが納得できる。 |
|
| 寒川の手前にある「子安の泉」 | |
| 林道への導入路の村道は途中の橋から凄まじい激坂が現れるが、林道起点からは適度な勾配の舗装路が続いている、標高があがると北側に高野龍神スカイラインの護摩壇山や幾つかの林道が遠望でき、約400m程の登りで最初のピークのたどり着くが、ここからはガレガレダートの下りが続き、最近とみにガレたダートが嫌いになりつつある私を後目にS氏はバンバン下って行く、橘川にかかる橋で再び登り返す事になるのだが、この先ダートの登りが何キロ続くのか情報がはっきりしない。とにかく橋の処で菓子を食べたりしながら軽い昼食とする。細引きロ−プにシェラをくくりつけて川の水を汲んで飲んだり、山仕事の休憩用に放置された龍神バスの中を探検したりとS氏は遊ぶのに忙しい、しかしここまでバスを運んできた事に私は感心した。
なんやかんやと半時程の休憩の後、私は殆ど仕方なくと云う気持ち一杯でダートの登りに入る、ここでもハナから押しまくる私を後目にS氏は消えていった。しばらく進むと道路の中央に打たれた工事基準のスパイクが舗装工事が近い事を示し出す、結局2キロ程の登りの後、真っ新の舗装路が現れて2つ目のピークを迎え、後は舗装の快適ダウンヒル、国道424号線をぶっとばし、途中から勾配と交通量の少ない椿山ダムの左岸道路を走ってキャンプ場へ戻った。 |
|
| 護摩壇山や幾つかの林道が望める。 | |
| 最初の峠(上山路越)を越えると途端にダートが、私がS氏の写真を撮っている位だから、この辺りの路面はマシ。 | |
| 本日の走行距離53キロ。 | |
|
つづく |
|